サッカーのシステム、フォーメーション、戦術を徹底分析
3-3-2-2
過去のドイツ代表が採用していた3−3−2−2システムについて解説します。
システムの特徴
3−3−2−2システムは、3バックの中でもフィールド全体に均等に選手を配置したシステムです。3バックの前方に3枚のミッドフィルダーを並べ、両サイドのミッドフィルダーを特にウィングバックと呼びます。フォワードの後方に2枚のオフェンシブハーフを置き、前線の4人を中心として攻撃を組み立てます。
オフェンス戦術
2枚のオフェンシブハーフを中心としたセンターアタックと、ウィングバックによるサイドアタックが機能します。ウィングバックはディフェンス時の負荷もかかるため、センターアタックがより向いているでしょう。フォワード、オフェンシブハーフの4枚がサイドに開いたり、フォワードを追い越す動き、ミドルシュートを効果的に使うことで、多彩な攻めを行うことができます。
ディフェンス戦術
ウィングバックが各自のサイドを担当し、ディフェンシブハーフで中盤のカバーリングを行うことになるでしょう。ディフェンシブハーフが1枚であるため、中盤でのプレッシングにはオフェンシブハーフの参加が必須となります。
キーポジション
- オフェンシブハーフ
- ウィングバック
- フォワード
オフェンシブハーフに求められる役割は、攻守ともに多くあり、それを不足なく遂行する必要があります。フォワードとの連携でさまざまな形でオフェンスを組み立てることになります。
戦術上の弱点
ウィングバックに求められる運動量が非常に多く、90分間フル稼働することは難しいでしょう。ウィングバックが戻りきれない場面がしばしばあり、サイドのスペースを突かれることが非常に多く見受けられます。そのとき、ストッパーがサイドにずれるとディフェンスの中央にスペースができてしまい、非常に危険な状態を作られてしまいます。 ディフェンス時、特に相手のカウンターにはサイド、センターともに手薄になりがちです。人数の少ないサイドを突かれると脆さを露呈してしまいます。
4−3−2−1システムを採用する主なチーム
- ドイツ代表